チェロを弾く場合、左手、各指の間隔(弦を押さえている点)が均等に並んでないと、 音程が悪くなってしまうのは、ご理解いただけると思います。

逆に言うと、音程の良い人は、指が均等に並んでいます。

ですが、経験のある方は解ると思うのですが、2と3の指というのは、くっつきやすいというか、間隔が取りずらいというか、一言で言うと、2と3は指を広げづらいです。

結果、1と2、3と4の間隔は広すぎで(半音より広く)、2と3は狭過ぎ(半音より狭い)という形を散見します。

はっきりとした記憶ではないのですが、私は最初、左手各指は弦に対して直角にと習いました。

多分ですが、その方が各指に均等に力をかけて弦を押さえる事ができると考えられていたからだと思います。。。多分ですが。。。

ですが、ここ何年かで、弦に対して直角に押さえるやり方は、ほぼすたれたと言ってよいかと思います。

現在は左手を少し傾け、弦に対して斜めに(指先が駒の方に向かって押さえるというか、、、)押さえるのが主流になりました。

この斜めに押さえるやり方により、2と3の指がくっつきやすいという、チェロで音程を正しく取るには不利な弊害はほぼ無くなりました。

そもそも、人間の手の構造上、全部の指を弦に対して直角に押さえることは不可能なはずです。多分。

ではどの程度左手を傾けて、指を斜めにして押さえればよいか?

各指の長さ、バランスは人それぞれですので、これは、自分に合った手の傾きを、自分で見つけるしかありません。

最近は左手を傾ける為の練習方法等も研究、確立されてきました。

今のところ、市販されてる練習曲や教則本の中に、手の傾きを身に付ける為の練習を私は見たことがありませんが、私自身はシュバヴ先生の所で、先生が作った練習方法で徹底的に叩き込まれました。

実際に音を出して、斜めに押さえる練習曲こそ市販の教則本に見た事ありませんが、左手を傾け、斜めに押さえた方が良いという事に関しては、

「チェロを語る」プリース著、「より自然なチェロ奏法」ウェルナー トーマス著等の中で、写真等を用い、大変丁寧に解り易く解説されています。

この2冊の本の説明以上に、斜めに押さえることの利点を説明することは、私には不可能なので、ここではこの2冊のほんを推薦しておこうと思います。

「斎藤秀雄のチェロ教育」を読むと、斜めに抑えるやり方が、最近確立された奏法と言ってよい事、お分かりいただけるかと思います。

斎藤先生は、弦を直角に押さえるように指導なさったようですが、私の知る範囲で、斎藤門下で現在の日本のチェロ教育をしょってらっしゃる先生方は、斜めに押さえるように指導なさっています。

奏法も常に研究され、進化しています。

この道に生きる者とし、常に勉強し、より良い奏法を身に付けるべく、研究、探求していかねばならないのだな、と偉大な先達を見、自戒する日々です。